【法人向け】電話回線(アナログ回線・INS回線・ひかり回線)を徹底解説!

現代社会において、電話は私たちの生活やビジネスの場でも欠かせないものになっています。アナログ回線や光回線などの電話回線がありますが、それぞれの回線ごとの特徴などはどういったことがあるのでしょうか。
しっかりと回線の違いを理解しておけば、適切な電話回線を納得して利用できます。ここでは、それぞれの違いとおすすめの回線について解説していきます。

電話回線の主な4つの種類

まず、電話回線の種類として「アナログ回線(NTT)」・「INS回線」・「光回線」・「 直収回線(通信キャリア事業者様)」の 4種類があります。以下では、それぞれの回線の違いを見ていきます。

【その①】アナログ回線(NTT)

「アナログ回線(NTT)」とは、一般的に家庭で利用されている回線で、1電話回線に対して1通話が可能なNTTの加入電話回線のことです。アナログ回線は、企業であればFAXの単独回線として、消防用の回線等としてなどで、利用されることがあります。

アナログ回線のメリット

①通話が安定している

電話専用線(アナログ回線は、インターネット回線と併用していない)のため、電波や通信環境の影響を受けないので通話が安定しています。

➁停電や災害などの障害に強い

アナログ回線は、電話回線から電気を供給するので、一般的な電話機の場合、AC電源に接続する必要がありません。そのため、万が一停電が起こった場合、AC電源から給電する必要なく、アナログ回線を利用し続けることができます。

アナログ回線のデメリット

同時通話数が少ない

1回線1通話しかできないため、2台以上で同時に通話したい場合は、必要な回線分を契約する必要があります。

➁通話料金が距離によって変動する

通話相手が遠距離にいる場合、距離が離れていればいるほど通話料金が発生していまいます。

③音声品質が劣化する可能性がある

通話相手との距離が離れているほどノイズなどが発生して、音声品質が劣化する可能性があります。

アナログ回線イメージ

アナログ回線イメージ

【その②】INS回線(2028年に提供終了)

「INS回線」とは、デジタル信号を利用したデジタル回線で、「INS64」や「INS1500」の2つの種類をがあります。「INS回線」は、アナログ回線の同時通話数とは違い、「INS64」の場合は1回線に対して2通話が可能で、「INS1500」の場合は1回線に対して23通話が可能です。

また、INS回線は、電話とFAXやデータ通信を同時利用できるという特徴があります。

INS回線のメリット

①通話の音声品質がいい

音声をデジタル信号に変換するため、アナログ回線と比べて、距離などでの音声品質の劣化が少ないです。

➁同時通話数が2チャネル

アナログ回線の1回線1通話と比較し、INS回線の場合、1回線で2通話(INS64回線)、1回線23通話(INS1500回線)が可能です。そのため、複数の人が代表電話にかかってきた電話に対応ができます。

INS回線のデメリット

通話料金が距離によって変動する

通話相手が遠距離にいる場合、距離が離れていればいるほど通話料金が発生していまいます。

➁光回線に比べて、通信速度が遅い

光回線は、電話回線速度が速く、INS回線と比較すると、基本料金・通話料金を抑えることができます。(※ご契約回線により、料金は異なる場合があります。)

③2028年にサービス終了する

デジタル通信モードと呼ばれるデータ通信回線が2024年1月に段階的に終了しました。また、2028年12月31日には、通話モードと呼ばれる電話回線が終了すると発表されています。

INS回線は、NTTから2028年12月31日にINS回線サービスの提供を終了すると発表されています。
2028年にINS回線終了!?電話交換機は更新が必要なのか? >>

INS回線イメージ (INS64回線)

INS回線イメージ (INS64回線)

INS回線イメージ (INS1500回線)

INS回線イメージ (INS1500回線)

【その③】光回線

「光回線」とは、光ファイバーケーブルを利用した電話回線のことです。
ADSLが終了した今、ほとんどのインターネット回線は光になっています。そのため、「IP電話=光電話」という認識が強くなっています。

光回線のメリット

安定した通話が可能

光回線は、光ファイバーを利用しているため、アナログ電話よりもクリアな音質で、遅延も少ない状態で通話ができます。

➁新たな電話番号を取得せず、同じ番号を引き継げる

電話番号や電話機を変える必要がなく(番号ポータビリティ)、緊急電話番号にも発信可能です。
※引っ越しの場合は、引き継げない場合があります。

③同時通話数を増やすことができる

アナログ回線と比較し、1回線で多くの同時通話数を契約することができます。

光回線のデメリット

①インターネット回線が必要なくても、光回線を契約する必要がある

光回線は、インターネット回線の契約がセットなため、電話のみ使用したい場合でも、光回線の契約が必要になります。

➁地震などの災害に弱い

光回線は光ファイバーケーブルを使用しているため、災害によって電線などが倒れてしまうと断線し、通話ができなくなる恐れがあります。
また、停電時も通話ができなくなる可能性があります。
停電時の対策にはUPS(無停電電源装置)の設置がおすすめです。

光回線イメージ

光回線イメージ

【参考】直収回線(ソフトバンク等)

「直収回線(ソフトバンク等)」とは、NTT以外の通信キャリア業者(ソフトバンク)が、NTT回線を経由せずに、お客様と直接アナログ回線・INS回線を提供している電話回線のことです。例えば、ソフトバンクのおとくラインなどが直収回線にあたります。

直収回線のメリット

コスト削減ができる

NTTの電話回線の場合、電話加入権を購入する必要がありますが、通信キャリアの電話回線の場合、その分の金額が安くなります。
また、NTTのアナログ電話回線と比べて、基本料金や通話料金が安くなります。

直収回線のデメリット

①一部の番号へ発信できない可能性がある

110や119などの緊急電話は利用できますが、0120などのフリーダイヤルに発信できない場合があります。※電話回線業者様により、発信の有無は異なる可能性がございます。

直収回線(ソフトバンク等)イメージ

直収回線(ソフトバンク等)イメージ

おすすめの電話回線は?

さまざまな電話回線を紹介してきましたが、結局どの回線が良いのでしょうか?

光回線がおすすめポイント5選

①インターネットと電話の請求を一緒にできる

光回線ならオプションとして、インターネットの契約が可能です。光電話を契約する場合が多いので、インターネットと電話の2つの請求をまとめることができます。

②通話録音、IVR(自動音声応答)、迷惑電話拒否など様々な機能があるトビラフォンも利用可能!

③通話料金が安い!

アナログ電話に比べて通話料金が安いです。

④NTT加入電話の電話番号が引き継げる

NTT加入電話の電話番号を引き継ぐことができるので、ホームページや名刺の電話番号を変更する必要がありません。

⑤1つの電話番号に対して、同時通話数も増やすことができる

電話番号1つにつき同時通話数を増やすことができるため、受電が多く、同時時通話数が必要な場合におすすめです。

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KOS光導入イメージ

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