【法人様向け】VPN回線の費用や特徴を比較!正しい選び方も紹介!

VPNとは?

VPNとは、「Virtual Private Network」の略で、企業の拠点間を専用線でつなぐかわりに、仮想的な専用ネットワークとして利用する技術およびサービスです。「トンネリング」や「カプセル化」、さらに暗号化や認証の技術を用いることで、共用の回線があたかも専用線のように利用でき、データの改ざん検知や防御を安全に行えます。

VPNの仕組みを解説

VPNの仕組みは、接続したい拠点(本社・オフィスなど)に専用のVPNゲートウェイを設置し、インターネット上に仮想専用線(トンネル)を構築します。VPNゲートウェイを経由することで、データ送信時には暗号化を行い、受信時に復号します。VPN接続には「トンネリング」、「暗号化」、「認証」を用いることで安全な通信を実現します。

VPNのグッドポイント

通信の暗号化で安全性を強化

通信内容の盗み見などから守る暗号化機能や、安全なアクセス経路を確保するトンネリングなどにより、安全な通信環境でデータ通信を行うことができます。

低コストで通信が可能!

構築や維持費がかかる専用線と比べ、VPNは仮想ネットワークを利用するため、運用コストを抑えることができます。

複数の拠点間通信が可能!

拠点が複数であっても、VPNを利用することでスムーズなデータ通信が可能!また、コストがかかる専用線とは違い、VPNでは安価につなぐことができ、拠点間同士でも安全な環境下で通信することができます。

※専用線・・・本社と拠点を物理的に一対一で通信するサービスのことです。

VPNのウイークポイント

情報漏洩の可能性がある

VPNの種類によっては、セキュリティレベルに違いがあるため、情報漏洩の可能性が完全にゼロとはいえません。セキュリティを意識しながら、設定を行うことが重要です。

通信速度が遅くなるケースがある

VPNはセキュリティが高い反面、同じ回線を利用するユーザーが多いため、利用するVPNによっては通信速度が遅くなる可能性があります。

3種類のVPN接続

企業の拠点間を専用線でつなぐかわりに、仮想的な専用ネットワークとして利用する技術およびサービスです。「トンネリング」や「カプセル化」、さらに暗号化や認証の技術を用いることで、共用の回線があたかも専用線のように安全に利用頂くことが可能です。

VPNには、通信事業者の閉域ネットワークを用いる”①IP-VPN(閉域VPN)“とインターネット回線を用いる”②インターネットVPN“の2つでしたが、新たに通信事業者の閉域ネットワークとルータの機能を活用した、”③NGN網VPN“があらたに追加されました。

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インターネットVPNとIP-VPNの違いは?

通信事業者の閉域ネットワークを用いるのが「IP-VPN(閉域VPN)」、インターネット回線を用いるのが「インターネットVPN」です。

インターネットVPNはIP-VPNと比べて比較的安価ですが、インターネットは誰もが利用できるオープンな回線であるため、不正アクセスなどの攻撃を受けたり、回線が混雑したとき通信速度が低下したりするリスクがあります。

一方、IP-VPNは通信事業者の閉域ネットワークを用いるため、セキュリティや通信品質の点で、より専用線に近い環境を利用できます。

通信事業者のIP-VPNは、アクセス回線のユーザー認証により、より安全性が確保されています。
従来インターネット回線でしか実現できなかったルータ機能を用いたVPNが、閉域ネットワークであるNGN網でも構築可能となりました。IP-VPN同等のセキュリティや通信品質で利用でき、月々VPNサービス料が不要となります。

参考:NTTプライオの場合、IP-VPN利用料金 1拠点当たり7,700円

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参考費用

現在は、フレッツ光ネクストギガファミリー・スマートタイプは新規申込受付は停止しております。
参考費用として、フレッツ光ネクスト スーパーハイスピードタイプ隼をご紹介 ※月額料金となります。

項目 NTTプライオIP-VPN インターネットVPN NGN網VPN
拠点1 アクセス回線費用 5,940円/拠点 5,940円/拠点 5,940円/拠点
IP-VPN利用料金 7,700円/拠点
プロバイダ料金(固定IP) 11,000円/拠点
拠点2 アクセス回線費用 5,940円/拠点 5,940円/拠点 5,940円/拠点
IP-VPN利用料金 7,700円/拠点
プロバイダ料金(固定IP) 5,000円/拠点
拠点3 アクセス回線費用 5,940円/拠点 5,940円/拠点 5,940円/拠点
IP-VPN利用料金 7,700円/拠点
プロバイダ料金(固定IP) 5,000円/拠点
インターネット利用 アクセス回線費用 17,820円/3拠点 上記に含まれる 17,415円/3拠点
プロバイダ料金(固定IP+動的2) 21,000円/3拠点 21,000円/3拠点
合計 78,740円 38,820円 56,235円

各回線の特徴比較

項目 専用線 IP-VPN インターネットVPN NGN網VPN
不正アクセスの恐れ お客様の拠点を専用回線で接続されるため、不正アクセスは極めて低い 専用より、劣りますがキャリア網のみでインターネットに接続されないため、セキュアな環境でご利用可能 インターネット網に接続するため他の3つの構成と比べるとセキュリティは劣る IP-VPN同様、キャリア網のみでインターネットに接続されないため、セキュアな環境でご利用可能
インターネット回線の混雑状況に影響を受けるおそれ 影響を受けにくい 影響を受けにくい インターネット回線の混雑状況に影響を受けるおそれ 影響を受けにくい
ネットワーク管理・保守 キャリア キャリア キャリア or ベンダー ベンダー
障害の切り分け アクセス回線側orルータ側かの切り分けが必要 アクセス回線側orルータ側かの切り分けが必要 アクセス回線側orISP側orルータ側かの切り分けが必要 アクセス回線側orルータ側かの切り分けが必要
初期費用 4つの中でも最も高い専用のアクセス回線を引き込むための費用が掛かる ネットワーク機器はレンタルとなるため、初期費用は安価に抑えることが可能 ルータを買取にした場合、機器費用が掛かります ルータを買取にした場合、機器費用が掛かります
ランニングコスト 4つの中でも最も高い 専用線よりは安価 安価に構築可能 IP-VPNよりも安価に構築可能