【図解】スマホ内線とは?スマホ内線化のメリット・デメリットから種類まで丸わかり!

【図解】スマホ内線とは?スマホ内線化のメリット・デメリットから種類まで丸わかり!

社員の外出が多い→会社支給のスマートフォンを利用している等の場合、固定電話の削減を考えられることが多くなってきています。そこで、注目されるのが、「スマートフォンの内線化」です。

目次

スマホ内線化とは?

「スマホ内線」は、その名のとおり、社員が持っているスマホを会社の内線のように利用することができます。

スマートフォンを内線電話にすれば、スマホで内線番号での発着信ができるようになり、社内外のやり取りもスマートフォンで行うことができます。

スマホ内線化のメリット・デメリット を一挙にご紹介!

「スマホ内線化」のメリット 3選

社内外で内線・外線着信が可能!

スマホに内線番号をふっておけば、社内にかかってきた外線着信をスマホへ転送できるようになります。会社にかかってきた電話を1回切ってから、社員に連絡するというアクションが不要になるため、伝言を残さずに、対応することもできます。

お客様からの電話を外出中の社員へ「内線番号」で転送

※お客様からの電話を外出中の社員へ「内線番号」で転送

会社の電話番号(代表電話番号)からの連絡が可能

社内に外線着信があり、社外のスマホへ転送をかけた場合、会社の電話番号が表示されたまま取り次ぐことができます。また、社外でスマホから外線をかける場合も、会社の電話番号が表示されます。

※スマホ内線サービスなどによっては、表示されない場合がございます。

固定電話の更新(リプレイス)費用を抑えられる

以前は、固定電話が1デスク=1台と考えられることが多かったですが、現在は、1つの島に対して、数台の固定電話(例えば、1島7人席で、3台の電話機を想定など)を考えられることが多くなっています。そのため、故障時の固定電話機のリプレイス費用を抑えることができます。

病院向けのスマホ内線のメリットはこちら ≫

「スマホ内線化」のデメリット 3選

音声品質が劣る可能性がある

Wi-Fiを利用したスマホ内線の場合、LINE電話のようなイメージで、利用環境により、ノイズ、通話の途中で音声が途切れたりすることがございます。一方で、FMCなどのキャリア通信(ドコモ、au、ソフトバンク等)を利用したスマホ内線は、通常のスマホで通話をするような音声品質が可能です。

インターネット回線などの契約が必要になる場合がある

スマホ内線を利用する場合、電話回線やインターネット回線が必要になります。既存の電話回線では仕様が満たせない・既存のインターネット回線の帯域制限がかかる等の可能性があります。そのため、インターネット回線など新たに契約する必要がでてくることもあります。

個人スマホを利用している場合、セキュリティ管理ができない

個人のプライベート用スマホを利用される場合、社員の方が退職されると、お客様情報が個人のスマホに残ってしまう可能性があります。また、各個人スマホのセキュリティ管理か異なるため、会社支給のスマホよりもセキュリティ面が不安な部分があります。

〈参考〉スマホ内線には、会社支給のスマホ?個人のスマホ?

スマホ内線を利用されていない状態で、個人スマホを利用される場合、外出先からお客様へ電話・社内への電話では、個人スマホ側に通話料金が発生してしまいます。その通話料金を経費負担するにも、費用算出が難しいことが多いです。

法人スマホの場合

法人スマホイメージ

【メリット】

法人契約のスマホは、業務とプライベートの切り分けがしやすくなる。

【デメリット】

会社でスマホ契約や通話料金等の費用を負担する必要がある。

個人スマホの場合

個人スマホイメージ

【メリット】

プライベートで利用しているスマホは、会社側で端末代金が掛からない。

【デメリット】

退職された場合、個人スマホの履歴が残ってしまうことがあるため、セキュリティを担保できない。

スマホ内線のチェックポイント

「スマホ内線化」は、お客様によって、“法人スマホ”を利用される方もいれば、“個人スマホ”を利用される方もいます。
ですが、セキュリティ面を考慮すると、“法人スマホ”を利用される方が良い場合もあります。

〈業種別〉スマホ内線導入の”活用場面“

一般企業の場合

スマホ内線の導入で、、、

外出中の社員宛の外線を受けた場合、社内の社員から外出中の社員のスマホへ保留転送ができます。
そのため、電話の取り次ぎの手間が少なくなります。

一般企業の場合

病院・介護施設など、施設内を動くことが多い場合

スマホ内線の導入で、、、

外詰所などでスタッフが、外線着信や内線着信を電話機で受け、担当スタッフのスマホへ保留転送することが可能です。 また、PHSの代替えとしてスマホ内線を導入される場合、PHS=通話のみではなく、チャットアプリの利用や見守りカメラ・電子カルテの確認等で活用されることがあります。

病院・介護施設など、施設内を動くことが多い場合

工場・商業施設など、広い敷地の場合

スマホ内線の導入で、、、

広い工場などでは、外線着信があると、構内放送で呼び出すことがあります。 スマホ内線にすれば、かかってきた電話をスマホに転送することが可能になります。

工場・商業施設など、広い敷地の場合

スマホ内線化の仕組みとは?

では、ここでスマホ内線の仕組みを“まるっと“とご紹介いたします。スマホ内線化の仕組みには、『①オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線』『②オンプレPBX+スマホ内線化専用アダプタ』、『③クラウドPBX』、『④FMC』があります。

~スマホ内線化を仕組み 4選~

①オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線
②オンプレPBX+スマホ内線化専用アダプタ
③クラウドPBX
④FMC

①オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線(※社内でのみ内線)

『①オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線』では、ルーター・スイッチからインターネットに経由して、スマホ内線化を行うことが可能です。(※社内のみでの内線端末用として利用)

①オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線

【メリット】

・②~④のスマホ内線の構築と比較し、安価に導入することが可能です。

【デメリット】

・インターネット環境に依存するため、通話品質が不安定な場合がございます。
・社内のみの内線電話用の為、外出先から電話の取次ぎ等はできません。

【参考①】オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線の場合 【Aパターン構成】

Wi-Fi6対応の中規模向けの無線LAN AP(UNIVERGE QXシリーズ)を導入することで、スマホ10台~程度などに適したスマホ内線化が可能です。

〈中規模スマホ内線化イメージ図〉

中規模スマホ内線化イメージ図

【参考②】オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線の場合 【Bパターン構成】

Wi-Fi6対応の小規模向けの無線LAN AP(Aterm Biz)を導入することで、スマホ台数5台~10台程度などに適したスマホ内線化が可能です。

〈中規模スマホ内線化イメージ図〉

中規模スマホ内線化イメージ図

外来波などからの影響を受けにくい周波数帯を使用します。

<法人スマートフォン>

既存のiPhoneとAndroidのスマートフォンをご利用いただくことも可能です。※対応するスマートフォンの機種がありますので、一度お問い合わせください。

<内線電話アプリ「UNIVERGE ST500」>

専用アプリをインストールしていただき、保留・転送などの内線機能を利用できます。

【参考③】オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線の場合 【A・Bパターン比較】

項目 オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線の場合
(Aパターン)
オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線の場合
(Bパターン)
同時接続台数 10台~程度 5~10台程度
推奨端末台数 50台~程度 10台~程度
AP台数 10~50台程度 1台程度
推奨端末台数 Aパターン>Bパターン

※接続・端末台数等について、接続環境などにより値が異なる場合がございます。

②オンプレPBX+スマホ内線化専用アダプタ

『②オンプレPBX+スマホ内線化専用アダプタ』では、専用アダプタからインターネットに経由して、スマホ内線化を行うことが可能です。

②オンプレPBX+スマホ内線化専用アダプタ

【メリット】

月額費用がかからず、スマホ内線を構築・運用することが可能です。

【デメリット】

インターネット環境に依存するため、通話品質が不安定な場合がございます。

Wi-Fi環境下でのスマホ内線化構築の場合

Wi-Fi環境下でのスマホ内線化構築の場合イメージ

Wi-Fi環境下でのスマホ内線化のよくあるコト

“外来波による電波干渉”

無線APとの干渉や隣接しているビル、飛行機から発せられるレーダ波の干渉などにより、スマホでの通話が切れてしまうことがあります。

“電波による勢力”

電波を遮る壁面などにより、電波が届かない場合があります。

“ローミング”

ローミングとは、スマホが移動した時に異なる無線APに接続を切り替える仕組みです。スマホで通話しながら移動した場合、無線AP①の接続から別の無線AP②に切り替わる際に一時的に通信が遮断し、通話が途切れてしまいます。

Wi-Fi環境下でのスマホ内線化のよくあるコトのイメージ

Wi-Fi環境下でのスマホ内線化には、導入コストや電波干渉、ローミングなど課題があり難易度が高いため、そのハードルを少しでも低くするため、公衆網を活用したKOSオリジナルシステム”SIMぷるフォン”が誕生。

【参考】KOSオリジナルシステム「SIMぷるフォン」

“スマホ内線化ソリューション「SIMぷるフォン」”は、スマホで、内線、外線、転送等の機能が利用できる、データ通信網を利用したスマホ内線化サービスです。

スマホ内線化「SIMぷるフォン」により、在宅でも、サテライトオフィスでもどこにいても、内線電話としてスマホを活用できます。

スマホ内線「SIMぷるフォン」のご紹介 >>

KOSオリジナルシステム「SIMぷるフォン」イメージ図

※インターネット網を経由し、オンプレPBXの内線として利用可能です

③クラウドPBX

『③クラウドPBX』では、ルーターからインターネットに経由してスマホ内線化を行うことが可能です。

③クラウドPBXイメージ図

【メリット】

・レイアウト変更時等、電話交換機の設定変更が不要になります。

(サーバー上の電話交換機に接続するため、ルーターなどのネットワーク機器が必要になります。)

【デメリット】

・利用料として、月額費用が発生します。
・インターネット環境に依存するため、通話品質が不安定な場合がございます。

④FMC(キャリア内線)

『④FMC』では、既存の電話交換機をそのまま利用することができ、インターネット回線ではなく公衆網を利用します。(キャリア網を利用したスマホ内線)

④FMC(キャリア内線)イメージ図

【メリット】

キャリア網を利用したスマホ内線の為、通常のスマホから通話を行う状態と同様の通話品質で、通話を行うことが可能です。

【デメリット】

通信キャリアを1つに絞る必要があります。
→キャリアを1つに絞るため、会社支給のスマホを利用する形になることが多いです。

スマホ内線のことならKOSネットワークにおまかせください。

ここまで、スマホ内線化の仕組みについてご紹介してきました。

1.スマホ内線化とは、普段利用しているスマートフォンが内線電話のように活用できるシステムです。

2.スマホ内線化の仕組み中に、「①オンプレPBX+ルーター・スイッチ利用のスマホ内線」、「②オンプレPBX+スマホ内線化専用アダプタ」、「③クラウドPBX」、「④FMC」4つの仕組みがあります。

ここでは、Wi-Fiを利用した「①UNIVERGE QXシリーズ」「② Aterm Biz」キャリア網を利用した「SIMぷるフォン」をご紹介いたしました。

KOSネットワークでは、様々な規模・用途のスマートフォン内線化のご提案が可能です。
スマホ内線について気になる点等がありましたら、お問い合わせフォームやお電話でのご連絡お待ちしております!