インターネット回線の障害にも強いネットワーク構築の方法
目次
インターネットの不具合、何が起こっている?
常にインターネットを使うみなさん、、業務中にインターネットが止まってしまうと、困ってしまう方が多いと思います。
インターネットが止まってしまった理由を探しても、「どのネットワーク機器に問題が起きて起きているのか」「どこに問題があるのか」などの「??」に陥る可能性があります。また、どこに不具合があったのかを確認することはできたが、詳細な原因究明、不具合の解消までに時間がかかること可能性もあります。
ネットワークの不具合の原因が、PCなどの端末側でなければ、LAN側でもない、
それでは、、WAN側のインターネット回線はどうなのだろうか、、、
インターネット回線の障害が多発!?
ネットワークが止まってしまう理由は、様々あります。実際にネットワークの不具合が起きた場合、LAN(社内ネットワーク)側?、WAN(インターネット回線)側?のどこに問題があるのかと考えることはありませんか?
ネットワークの不具合は、LAN(社内ネットワーク)側で起きる場合もありますが、最近では、インターネット回線側にも不具合・障害が起こっています。
総務省 電気通信サービスの事故発生状況(令和4年度) https://www.soumu.go.jp/main_content/000897675.pdf
備えなしは憂いあり!になる前に
ネットワーク回線の障害が起こらないことが一番の安心ですが、不具合が起きる可能性が考えられます。万が一の備えがない場合、いったいどうなるのでしょうか?
万が一の備えがないとき
自然災害やネットワークの不具合・障害によりシステムダウンした場合、ネットワークシステムを再開させるまでにある程度時間がかかり、業務を停止する時間が延びるでしょう。
しかし、冗長化によるネットワーク運用の場合、予備を備えていない時よりも復旧に時間がかけずにシステムを再開できます。
このように、「備えあれば憂いなし」という言葉がある通り、万が一のネットワーク機器・インターネット回線の備えが必要です。
そのためには、ネットワーク機器・インターネット回線の予備として「冗長化」を考えましょう!
万が一の障害に備えよ!そのための「冗長化」
まず、「冗長化」って?
ネットワーク機器の不具合・故障やインターネット回線の不具合で起きる、ネットワークが使用できなくなることを防ぐために、システムの予備を用意し、業務を止めない構築を行うことです。
わかりやすくいうと、
・ルーター(ネットワーク機器)が故障した場合に備えてルーターを2台用意する
・ネットワーク回線の不通に備えて、複数のネットワーク回線を契約する などの方法があります。
「冗長化」を”保険”で例えるなら、、、
→冗長化と一緒!?
「冗長化」で”備えあれば憂いなし”!
「冗長化」のイメージ図
メインのインターネット回線に不具合が発生した場合
バックアップのキャリア回線に切り替えて、業務をそのまま続行することができます。
※キャリア回線を利用した場合、利用したデータ通信量により、通信速度が低下する場合がございます。(キャリア回線契約したデータ通信で変わります。)
インターネット回線の二重化で負荷分散も可能!
IPV6IPoE回線の普及により、インターネット回線の高速化が進んでいます。
とはいえ、ベストエフォートの回線となると、場所や時間帯によっては回線が混雑することもあります。そんな時は、インターネット回線を冗長化させることで、負荷分散が可能です。
NEC製のルーター UNIVERGE IX2235ルータの場合、WANポートが2ポートあり、インターネット回線を2回線収容することが可能です。
また、2回線収容することで、回線の冗長化が可能になります。
フロア毎に利用するWAN回線の優先順位を設定することで、回線の帯域の負荷分散も可能となり、快適な環境を整えることが出来るのです。
例えば、ホテル等の宿泊施設様の多回線を使用するような建物では、上層階と下層階で回線を分けてインターネットをご利用頂くことも可能です。
そうすることで、インターネット回線の障害時は自動的でWAN回線が切替わり継続してネットの利用が可能となるのです。
【提案事例】
インターネット回線(メイン)&キャリア回線(冗長)、ルーター冗長
業種:印刷業
地域:関西
営業スタイル:ECサイトからお客様の問い合わせ対応を行う
会社でECサイトを運営しているため、ネットワークの遅延や障害が不安 →万が一の障害にも備えることができるネットワーク構築
【メリット】
- ルーターAに問題が発生した場合、ルーターBに切り替えて運用することが可能。
→ルーターBはSIMを搭載可能なルーターの為、別途SIMを契約いただく形です。 - バックアップ回線としてインターネット回線を利用する場合の構築と比べて、ご提案②の構築は安価に導入することが可能。
【デメリット】
- LTE回線を利用するため、利用するデータ通信量により、通信制限がかかり速度が低下する可能性がある。