IP電話とは?仕組みとメリットについて解説
目次
IP電話とは?通話料金がお得になる方法を解説
IP電話とは
IP電話とは、 「Intenet Protocol Private Branch eXchange」の略です。
オフィスや事務所内で利用されてきたビジネスフォンで、内線・外線通話を実現する従来のPBX(電話回線の交換機)のIP電話機版のことです。
このIP-PBXにはPBXにはなかったメリットがあり、現在の交換機の主流派になってきています。
【関連記事】IP-PBXとは?従来のPBXにはない4つのメリットを解説
IP-PBXの仕組み
IP-PBX(IP電話システム)は、インターネットでメールや画像を送るのと同じように、音声をデータに変換して通話をする仕組みで、長距離通話や国外電話などを含め通話料金の低価格化、あるいは無料化を可能にしました。
従来の一般加入電話は、地域ごとに設置されている「交換機」を通るたびに料金が上がっていくので、長距離になればなるほど通話料金も高くなってしまいます。
IP電話はインターネット網を経由して相手先まで接続されるので、距離に関係ない通話ができるというわけです。
IP電話のメリット
その1.通話料金が安くなる可能性がある
IP電話は、固定電話回線ではなくインターネット回線を利用するので、通話料金が安くなる可能性があります。
その2.導入費用を抑えることができる
インターネット回線を引いている場合は配線工事が必要ないので、固定電話を導入するよりも初期の導入費用が抑えることができます。
その3.人数の増減など環境に対応しやすい
IP電話は、回線の数を調整しやすいので、部署移動などによる従業員数の増減にも柔軟な対応が可能です。
IP電話の2つのタイプ
IP-PBXの導入形態は大きく分けると、 “ハードウェアタイプ” と “ソフトウェアタイプ” の2種類があります。
タイプ1.ハードウェアでの導入には専用機が必要
ハードウェアでの導入には、IP-PBXの専用機が必要です。
ハードウェアでの導入のメリットは、
・時間がかからない
・セキュリティの強さ
・稼働の安定性
が挙げられます。
デメリットは、機能を拡張する場合には新たな機器を用意する必要があるため、コストがかかることが挙げられます。
タイプ2. ソフトウェアでの導入はサーバーにインストール
ソフトウェアでの導入には、現在持っているサーバーにIP-PBXのソフトウェアをインストールします。
ソフトウェアでの導入のメリットは、
・機能の拡張を行いやすい
・アップデートすることで常に最新バージョンが使用できる
・導入コストを抑えられる
が挙げられます。
ソフトウェアでの導入のデメリットは、
・時間がかかる
・ハードウェアと比較するとセキュリティが脆弱な面があること
が挙げられます。
IP電話のメリット
外部との通話が低価格に!
IP電話の最大の魅力は、何といってもその通話料の安さです。
同じ電話サービス内であれば通話料はかからず、遠距離であってもその料金は全国一律で一般電話よりもずっと安くて済みます。
拠点間の通話は外線も内線も通話し放題に!
離れた拠点をいくつもお持ちの企業様は、拠点間の電話通信料金もばかにならないのではないでしょうか?
そういったお悩みもIP電話は解決できます。
■外線の無料化
先に述べましたとおり、同じIP電話サービスに加入していれば、基本料のみで通話料金はかかりません。
つまり、全社でIP電話を導入すれば、拠点間の通話は全て無料になるのです。
拠点間でよくやり取りをするという企業様にとって、その差額は大きいものになるはず。
■内線の無料化
すでに離れた拠点間で内線をお持ちの企業様、あるいは内線を持ちたい企業様がいらっしゃると思います。
しかし、拠点間を内線で結ぶのはとてもコストがかかります。そういった時に注目なのがIP電話の内線機能。
電話機の設定をするだけで、従来の内線と同じように3桁程度の番号を使用することができるのです。
これによって、内線電話も使い放題となりコスト削減につながります。
レイアウト変更時の電話機移設工事もリーズナブルに!
現在ご利用のビジネスフォンを引き続きIP電話で使うことももちろん可能ですが、IP電話の専用端末(IP内線電話機)にすることで、配線がインターネットと同じLANケーブルになりますので、レイアウト変更や組織変更の度に業者を呼んで内線工事を行う必要がありません。
また、電話の設定変更もパソコン画面で行えるようになります。そのため、一時的な仮設変更や、案外大きなレイアウト変更も思いのほか簡単にすすめることが出来ます。
他にもモバイルIP電話の携帯電話やPHSと連動等利用シーンは様々。是非一度ご相談下さい。
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