PBX(電話交換機)とは?ビジネスフォンとの違いも解説!
PBX(電話交換機)は、家庭の電話ではできない【保留転送】、【内線通話】、【複数電話回線の接続】などを行うことが可能です。
PBXの導入により、企業の通信環境が大幅に改善され、業務効率やコスト削減に寄与することが期待できます。
PBXとビジネスフォンは、接続機能や実装内線数が異なるため、利用する規模・用途に応じて検討が必要です!
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目次
まず、”PBX“と”ビジネスフォン“とは?
PBX(電話交換機)とは
「PBX(電話交換機)」とは、中大規模オフィス向けの電話設備で、数千回線まで内線を接続可能です。そのため、「PBX(電話交換機)」は、外線発着信や保留・転送などの機能&+aでホテル機能やナースコール連携が可能です。※PBX(電話交換機)製品により、対応機能が異なります。
そのため、外線・内線数が数百~千回線ある会社様や、ホテル機能が必要なホテル様、ナースコール連携が必要な病院/介護施設様などが導入されることが多いです。
「Private Branch eXchange」の略で、特徴として、
- 接続できる多機能電話機・一般電話機などの電話機の台数が多い
- ビジネスフォンと比較し、一度に処理できるデータのビット数が高いCPUが搭載されている
- 1つのCPUがダウンしても、別のCPUで継続して利用できる2重化機能を実装可能※オプションの場合がございます。
ビジネスフォンとは
「ビジネスフォン」は、元々、小規模オフィス向けでしたが、現在では数百回線を超える内線を実装できるビジネスフォンが多いです。そのため、中規模のオフィスでもビジネスフォンを利用が可能です。
ビジネスフォンは、外線着信の転送やボイスメール(通話録音機能や留守電機能)など、法人で利用される電話に必要な機能を利用することができます。
PBXの小・中規模版となり、特徴として、
- PBX(電話交換機)と比べて、ビジネスフォン主装置に接続できる多機能電話機や一般電話機の台数が少ない
- PBX(電話交換機)と比べて、安価に導入することが可能
家庭の電話ではできない【保留転送】、【内線通話】、【複数電話回線の接続】などオフィスで利用することが多い機能を備えた装置です。
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PBXの構成例
もし、オフィスに電話交換機(PBX)ない場合、、、
- 電話機の台数分の電話回線料金が発生
- 社内の別の電話機と通話が有料
- かかってきた電話を他の人に転送できない
…etc 様々なデメリットが発生します。
”PBX“と”ビジネスフォン“の違いとは?
「PBXとビジネスフォンの違い」一覧
項目 | PBX | ビジネスフォン |
---|---|---|
容量 | 内線・外線を含めて:100単位回線~1,000単位回線 | 内線・外線を含めて:~900単位回線 |
機能 | ホテルシステム連携(例:モーニングコール機能 日本語・英語・中国語など多言語対応可) ※ボイスメールは、別途機器が必要になり場合がございます。 |
ボイスメールを標準実装(最大通話録音時間:約数十時間、伝言ボックス等)) ※モーニングコール機能は、日本語・英語のみの対応です。 |
冗長化 | 1つのシステムに2つのCPUを実装し、一方が運用側もう一方が待機側となり、運用側の故障を検出すると待機側が運用に切り替える構築が可能です。 | CPUの2重化構成を構築することはできません。 |
【メリット】PBX・ビジネスフォンが必要な理由(ワケ)
理由その① 内線通話が可能
同一でPBX(電話交換機)・ビジネスフォンに接続されている電話機同士の内線通話が、無料になります。一つの電話回線を社内で共用することで、一つの電話番号への着信を複数の電話機で取ることが出来るようになり、電話機一台ごとにかかっていた電話基本使用料を大幅に削減できます。
また、拠点が複数ある場合は、その拠点同士の交換機をネットワーク経由で結ぶ設定を行うことで、複数拠点間の多機能電話機同士での内線通話も可能になります。
理由その② 外線通話のパーク保留・転送が可能
PBX(電話交換機)・ビジネスフォンは、転送機能やパーク保留機能(※1)により、外線電話かかってきた際に、わざわざ外線を取った電話機まで行かずに、保留にした外線電話に対応することができます。
また、オプションで通話内容の録音、自動音声応答もできます。CTI、ナースコール連動、スマートフォンや別拠点も内線化できるなど、連携させられる範囲が広いです。
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「家庭用電話」と「PBX・ビジネスフォン」の違い
企業などでPBX・ビジネスフォンではなく、家庭で利用される家庭用電話機を利用する場合、電話の運用想定などにおいて、ある問題が立ちはだかります。実際に家庭で利用される「家庭用電話機」と企業などの法人で利用される「PBX・ビジネスフォン」は、どのような違いがあるのでしょうか。
「家庭用電話」ver
【法人で「家庭用電話」を利用する際の4つのポイント】
- 1つの電話機につき1通話
- 電話機の台数分の回線料金が発生
- かかってきた電話を他の人に転送できない
- 社内の別の電話機と通話が有料
「PBX、ビジネスフォン」ver
【「PBX・ビジネスフォン」を利用する際の4つのポイント】
- 複数台の電話機が同時に発着信可能
- 1つの電話番号を複数の電話機で共用できる
- かかってきた電話を他の人に転送できる
- 内線同士の通話が無料
(※1)パーク保留機能とは?
パーク保留機能とは
外線からかかってきた電話に対してパーク保留ボタンを押し、かかってきた電話機+その他の全ての電話機から保留中の電話を取り次ぐことができます。
パーク保留は、事前に設定を行うことで、部署ごと、グループごとなど、パーク保留にしている電話に対して、取り次ぐことができます。
~「パーク保留」の活用シーン~
通話中の電話機Aで保留ボタンを押すと、保留ボタンが他の電話機でも点滅します。
転送を受けたい電話機で点滅している保留ボタンを押すと違う電話機から通話を再開できます。
まとめ
PBX(電話交換機)とは、企業内の電話回線を管理し、内線通話や外線通話を効率的に行うための電話交換システムです。利用する規模や用途によってビジネスフォンとPBXを選択することが大切です。
ビジネスフォン
- 100単位回線の内線・外線を接続することが可能。
- 通話録音や留守番電話機能など、標準搭載されている機能が豊富。
PBX(電話交換機)
- ~1000単位回線の内線・外線を接続することが可能。
- ホテル機能や病院向けの場合に、導入されることが多い。
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