ip電話をwifiで利用した場合のメリット・デメリットを解説!

ip電話とは

ip電話をwifiで利用すると運用面&コストで効果を発揮
周囲の環境に応じて通信やセキュリティに影響を与えてしまう?利用環境に注意!

ip電話は、インターネット回線を利用して相手と通話できる便利な電話サービスです。
従来の固定電話に比べて初期コストが安く、かつ大規模な工事が不要なので、家庭だけでなく、企業のオフィスなどにも導入されています。

特に複数の電話機を使用するオフィスでは、無線lanを利用し、wifi環境下でip電話を利用するケースも見受けられます。
wifi環境下でip電話を利用することにはさまざまなメリットがありますが、一方で気を付けなければならない点もありますので、wifiでip電話を利用しようと考えている場合は注意が必要です。

そこで今回は、ip電話をwifiで利用した場合のメリットとデメリットをわかりやすくまとめました。

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ip電話をwifiで利用した場合の6つのメリット

ip電話をwifiで利用すると具体的にどんなメリットがあるのか、6つのポイントに分けてご説明します。

ケーブルいらずでオフィスまわりがスッキリする

ip電話をwifiで利用した場合のメリット・デメリットを解説!

従来のip電話では、lanケーブルを使ってルーターとip電話機を接続する必要がありました。
lanケーブルの数も増えると、ケーブルが絡まってぐちゃぐちゃになったり、ケーブルの上にホコリがたまったり、場合によってはケーブルを床に這わせたりしなければならず、見た目や動線が悪くなってしまうおそれがあります。

その点、wifiは無線lanで電波を飛ばすので、ip電話とルーターを直接ケーブルで繋ぐ必要はありません。
ケーブルがなくなればオフィスまわりがスッキリして、整然とした環境下で仕事に励むことができます。

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電話機を簡単に増設できる

ip電話を優先で繋ぐ場合、新しい電話機を増設するには、新たにlanケーブルを用意しなければなりません。
もしルーターのlanポートに空きがない場合、別途スイッチングハブを用意してポートを増設するなど、新たな設備を整える必要があります。

wifiの場合、無線lanルーター1台あたりの無線端末最大接続数は商品によって異なりますが、多いケースでは100~300台以上つなげるものもあります。
電話機側で設定を済ませれば、すぐにip電話を利用することができるので、事業拡大や社員の入社などにともなう電話機の増設も簡単に行えます。

電波の届く範囲ならどこにいても通話できる

有線接続ではlanケーブルを使って接続するため、電話機の位置はケーブルが届く範囲内に限定されていました。
lanケーブルの中には30mを超えるものもありますが、ケーブルが長くなるほど、床・壁に固定したり、動線に気を遣ったりと、レイアウトに頭を悩ませることになります。

wifiなら、電波の届く範囲ならどこにいても通話できるので、配線やレイアウトを考える手間を省くことができます。

キャリア契約なしのスマホを使える

キャリア契約のないスマホやタブレットでは、090や080から始まる電話番号で通話することはできませんが、専用のアプリをインストールすれば、wifi環境下でip電話機として活用することが可能です。

アプリは無料のものと有料のものがありますが、たとえ有料のものを使ったとしても、キャリア契約するより安価な費用で済むため、トータルコストを安く抑えることができます。

通話料金が安い

ip電話のアプリを入れたスマホをwifiで利用する場合、キャリア契約した場合よりも通話料金が安くなります。
キャリア契約時の通話料金は、契約した会社やプランによって異なりますが、1分あたり20円~60円程度が相場となっています。

一方、ip電話アプリの1分あたりの通話料金は、携帯電話への通話なら10円~15円程度、固定電話への通話なら2~3円程度が相場です。
キャリア契約の場合、通話料金が安いプランは基本料金が割高に設定されているケースが多いので、ip電話アプリを入れてwifiで利用した方が、通話料金を大幅に節約できます。

もちろん、国内だけでなく、海外に国際電話をかけることも可能。
海外への通話料金は、国内通話に比べてかなり割高ですが、インターネットを利用したip電話なら費用を抑えられるので、気軽に国際電話をかけられるところも大きなメリットです。

通信速度が速くなる

インターネットが広く普及している現代、オフィスにブロードバンド回線を引いている企業は全体の約96%を占めていますが、そのうち約88%は光回線を利用しています。[※注1]

光回線の下り最大速度はおよそ1Gbps(1,000Mbps)で、モバイル回線の約700Mbpsを大きく上回っています。
オフィスのwifiは光回線を利用して電波を飛ばすので、キャリア契約のスマホや携帯電話よりも高速で通信することができます。
また、キャリア契約はプランによって通信速度制限が設けられており、既定量を超えて利用すると通信速度が大幅に低下してしまいます。
無制限プランであっても、「◯日で◯GBを超えると速度制限がかかる」などの規定があり、速度制限のリスクから逃れられないのが実状です。
一方、光回線は基本的に速度制限がなく、データ通信量によって速度が低下することはありません。

いくら通話・通信しても変わらずに高速通信を利用できるのは、光回線を使ったwifiならではの強みです。

出典:総務省「平成30年通信利用動向調査の結果(概要)」

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ip電話をwifiで利用する4つのデメリット

ip電話をwifiで利用するといろいろなメリットがあり、一見すると欠点はないかのように思えます。
しかし、実際にはwifiならではのデメリットもいくつかありますので、利用を検討する際は十分注意しましょう。

ここではip電話をwifiで利用する場合のデメリットを4つご紹介します。

通話が途切れることがある

スマホやタブレットなどのモバイル端末は、通話の安定性を図るため、常に最寄りのアクセスポイントに接続する仕組みになっています。
wifiの電波範囲は限られていますので、オフィスの規模によっては複数のアクセスポイントを設置する必要がありますが、移動しながら通話すると、別のアクセスポイントに切り替わる際、通信が途切れてしまいます。

新しいアクセスポイントに接続されれば通話を再開できますが、切り替え時のタイムラグにより、会話が聞き取れなくなってしまうことがあるので要注意です。

同じ周波数の電気機器の影響を受けやすい

wifiの電波の周波数帯には、2.4GHzと5GHzの2種類があります。
このうち、2.4GHzは電子レンジやIHクッキングヒーター、コードレス固定電話、ワイヤレスヘッドホン、Bluetooth機器など、さまざまな電気機器に使われており、同じ空間内で使用すると、お互いに電波を打ち消し合う「干渉」が発生するおそれがあります。

電波干渉が発生すると、通信速度が低下したり、通信が切断されたりすることがあり、ip電話に支障を来す可能性があります。
電波干渉を防ぐには、無線lanルーター以外に使われることが少ない5GHzを使用するか、電気機器の配置を変更するなどの工夫を施す必要があります。

障害物の影響を受けやすい

5GHzは電波の干渉が生じにくい周波数帯であると説明しましたが、分厚い壁も通す2GHzに対し、障害物の影響をうけやすいという欠点があります。
無線lanルーターと端末の間に遮蔽物があると、電波が届きにくくなり、ip電話の通信速度が低下したり、繋がりにくくなったりする原因になります。

2.4GHzと5GHzは、端末側の設定で切り替えることができますが、いちいち手動で設定しなければならないため、場所やシーンに応じて使い分けようとするとやや手間がかかります。

有線に比べてセキュリティが弱い

wifiの利点は、電波が届く範囲なら、ケーブルなしでip電話を利用できるところです。
ただ、ルーターにつなげずにip電話を利用できる環境は、第三者にアクセスされやすい状態でもあります。

通常、wifiに接続するためにはパスワードが必要ですが、覚えるのが面倒だからと安易な数字・アルファベットなどに設定していると、簡単に不正アクセスを許してしまう可能性があります。
一度アクセスを許してしまうと、第三者にタダ乗りされたり、ルーターに繋がっている他の端末の情報を盗み見されたりするおそれがありますので、有線接続以上にしっかりとしたセキュリティ対策が必要です。

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ip電話をwifiで利用する場合は、通信環境やセキュリティに注意しよう

ip電話をwifiで利用すると、ケーブルいらずでオフィスがスッキリする、電波の届く範囲なら移動しながら通話できるなど、さまざまなメリットがあります。

ただ、利用環境によっては通信が安定せず、音質が悪くなったり、途中で通話が切断されたりすることもあります。

また、有線接続に比べるとセキュリティも弱くなりますので、ip電話をwifiで利用するのなら、利用環境やセキュリティをしっかり整えておきましょう。

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