クラウドPBXのメリット・デメリットを解説!


従来のPBXやIP-PBXに次いで、新たに誕生したクラウドPBXは、PBXの設備や機能をクラウド上に配置した次世代型PBXとして注目を集めています。新しく出たばかりのサービスですので、2013年度の調査では日本のクラウドPBXシェア率は大企業を中心に3%と少数派でしたが、近年は中小企業への普及も進んでいます。

ただ、クラウドPBXは多くのメリットがある反面、いくつかのデメリットもありますので、新しくクラウドPBXの導入を検討されている場合や、従来のPBXからの乗り換えを考えている方は注意が必要です。

今回は、クラウドPBXのメリットとデメリットの両方をわかりやすくご説明します。

コスト&メンテナンスの手間を省ける!クラウドPBXのメリット

クラウドPBXのメリット・デメリットを解説!

クラウドPBXを企業やオフィスに導入する主なメリットを4つご紹介します。

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導入コストの削減

従来のPBXでは、構内交換機をオフィス内に設置しなければならないため、導入コストとして高額な施工費や設備投資費が必要です。

一方、クラウドPBXは構内交換機をインターネット上に設置するため、ネット環境と接続端末を用意するだけで済みます。とくに新規オフィスの立ち上げや移転時は何かと費用がかかるため、PBXの導入費を抑えられるのは大きなメリットといえるでしょう。

短期間で導入できる

従来のPBXは大がかりな構内工事が必要になるため、サービスの申し込みから実際に利用可能になるまで、相応の時間がかかってしまいます。

その点、クラウドPBXは工事不要で導入できるため、短期間での導入・利用が可能です。導入にかかる日数は状況によって異なりますが、最短3日ほどで設置できるケースもあり、従来PBXからの乗り換えもスムーズに行えます。

スマホやPCを電話機として使える

従来型PBXでは、電話回線につながった電話機しか使用できないため、内線も同じオフィスや建物内に限られていました。

一方、クラウドPBXはインターネットに繋がったスマホやソフトフォン(PC)を電話機として利用することができます。インターネット環境下であれば、社内にいる社員が、出先にいる社員のスマホに内線電話をかけることも可能なので、通信費の節約につながるでしょう。

また、電話機の増減や回線の増設についても工事を必要としないので、状況に合わせて柔軟に対応できます。

メンテナンスを運用会社に一任できる

従来型PBXの場合、構内電話交換機がオフィス内に設置されているため、機器のメンテナンスも自社で対応するか、業者に依頼していました。

その点、クラウドPBXはサービスの運用会社がメンテナンスを請け負うため、自分たちでトラブルに対応したり、業者に依頼したりする必要はありません。アップデートも随時行われますので、常に最新の状態でサービスを利用できます。

ロケーション

クラウドPBXはインターネットを通してサービスが提供されるため、ロケーションフリーが特徴です。様々な働き方に対応することが可能です。

拡張性

一般的に1ID毎の費用体系になってるサービスが多く、スタッフの増員にも対応がしやすい。
オンプレ型PBXだと増設できず、PBXの容量をあげないといけないなど費用が高くなることがああります。

機器の保有が不要

オンプレ型PBXだと、機器を保有しているためメンテナンス契約や、PBX本体の定期的な更新が必要になる。クラウドPBXはサービス提供のため、更新やメンテナンスなど気にする必要がない。

クラウドPBXのデメリット

クラウドPBXのメリット・デメリットを解説!

クラウドPBXは従来型PBXより多くのメリットがある反面、以下のようなデメリットがあります。

ランニングコストがかかる

クラウドPBXは初期導入費を抑えられる一方、運用会社にメンテナンスを任せるぶん、月々のコストが割高になります。

クラウドPBXは毎月の利用の支払いとなります。オンプレ型PBXと60ヶ月~84ヶ月のクラウドPBX利用と比較すると若干割高になるイメージ。

オフィスを移転する場合や、電話機の増減がひんぱんに行われる場合は、工事費のかからないクラウドPBXが有利です。移転の予定がなく、利用する電話機も少ない場合は、月々のコストが少ないIP-PBXを導入した方がトータルコストの節約になります。

ネット環境によっては音質が低下することがある

クラウドPBXはインターネットに接続して利用するサービスなので、ネット環境によっては音質が低下したり、通話が途切れたりすることがあります。

とくに社員数が多い企業の場合、一斉に通話を利用するとサーバーに負荷がかかり、通信が不安定になることも考えられます。

地震・台風などの災害に弱い

インターネット回線は電気信号や光信号でデータをやり取りしているため、電源がないと通信不可能になってしまいます。日本は地震や台風などの自然災害が発生しやすい国ですので、停電が起こるような災害が起こった場合、通信が使えなくなるリスクがあります。

また、クラウドPBXはインターネット環境下であれば、いつでもどこでも通信できるところが特徴です。一方で、発信者の位置情報が確認しづらいため、110番や119番などの緊急通報が使えない可能性もあります。緊急通報の可否はサービスによって異なるので一概にはいえませんが、日本の災害発生率を考えると、リスクは考慮しておくべきです。

クラウドPBXだけでなくIP-PBXも検討しよう

クラウドPBXは、電話回線を利用した従来型PBXに比べ、初期導入費を抑えられる、短期間で導入できる、スマホやソフトフォンなど幅広い端末を電話機として利用できるなど、さまざまなメリットがあります。一方で、月々のコストがかさむ、ネット環境に左右されるなど、クラウドPBXならではのデメリットもいくつかあるため、注意しましょう。

とくにランニングコストに関しては、回線数またはユーザー数に応じて設定されているため、使用する人数が多いほど費用がかさみます。インターネット回線ならではの利便性はそのままに、毎月のコストを節約したいなら、社内に構内交換機を設置するIP-PBXも検討してみることをおすすめします。

KOSネットワーク株式会社では、スマホやソフトフォンを内線として利用できるIP-PBXサービスを提供しております。導入工事から保守サポートまで丁寧に対応させていただきますので、PBXの導入・乗り換えをお考えの方はぜひご相談ください。

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