キャリア戦国時代到来!いま法人が選ぶべき最適なキャリアとは?


総務省から通信料金改定の要請や、楽天モバイルの参入により、3大キャリアから新料金プランが出揃い、以前よりも安く契約できるようになります。

個人利用ではその恩恵を最大限享受できますが、一方で会社や法人として大手キャリアを選択するのは正解なのでしょうか?

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MNOとMVNOの違いって何?

MNO [ Mobile Network Operator (移動体通信事業)]

モバイル通信の回線網を自社で所有し、
通信サービスを自社ブランドとして提供できる事業者のことです。
具体的にドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4大キャリアがこれに当たります。

MVNO[Mobile Virtual Network Operator (仮想移動体通信事業)]

MNOの回線網の一部を借りてサービスを提供をしています。
具体的にIIJ、OCN、Mineo、LINEモバイルなどがこれにあたります。

MNOとMVNOのどちらが安定しているの?


結論から言うと
通信速度が安定しているのはMNOです。

大まかな理由としては
回線設備とユーザーの比率に関係しています。

正直、自社回線を持っているMNOもそのMNOから回線を借りているMVNOも
基本的にはベストエフォート回線です。

しかしどんな回線でも大勢が同時に利用すると当然、速度が遅くなります。
前述に記載した通り、MVNOはMNOから回線設備を借りてサービスを提供しています
もしMVNOのキャリアを選ぶ時はMVNOが借りている回線設備に
どれだけのユーザーが利用されているかがポイントとなってきます。

しかしMVNOのサービスを提供されている会社としては、
儲けるためにはユーザーを沢山集める必要があります。
もちろんユーザーが多くなれば多くなるほど、回線設備の負担が大きくなります。
つまり細い土管(回線設備)なのに、ユーザー数が多いMVNO業者だと当然通信速度は遅くなります。そのため通勤時間や、19時以降に通信が遅くなるのはこれが起因しています。

上の図のように自動車と道路に例えて考えてみると分かり安いです。
MNOが9車線をユーザー(自動車)に提供しているのに対し、MVNOはMNOに借りた1車線しかユーザー(自動車)に提供できません。
ですから混雑時、9車線を使ってうまく渋滞を緩和できるMNOに対し、MVNOの回線は1車線しか使えず、渋滞しやすい傾向にあるようです。
しかし最近では、MNOに勝らずとも劣らない通信速度を提供しているMVNOもあるようです。

MVNOにも強みがある


ここまで来たらMVNOの利点が少なく感じるとは思いますが、MVNOもMNOに劣らない強みがあります。
それはユーザーに合わせたサービスの良さです。

例えばMVNOのサービス提供会社の中には、ビジネス用途のみで提供されている会社もあります。
ビジネス用途のみで提供されている会社は、コンシューマー向けよりも少々価格が高いが通信速度が安定していて、データ専用SIMなどの取扱いもあり、MNOよりお客様の利用用途に合わせた柔軟な回線プランを提供しています。

3大キャリアの通信料金の仕組み

①基本料金(電話の使用基本料)
②ウェブ使用料(インターネット・メール等の使用料金)
③データ定額サービス(インターネット・メール等の定額サービス


3大キャリア毎の通信料金比較

D社プラン a社 S社プラン
料金(税込/月) 8,965円 7,238円 8,480円
データ容量 データ無制限
テザリング無制限
データ無制限
テザリング無制限
30GB
データ上限50GB
3GB未満のプラン 4,565円
※3GB以下
5,588円
※3GB以下
3,980円
※2GB以下

使い放題の落とし穴・・・

“使い放題!”の文言の落とし穴に落ちたユーザー少なくないのではないでしょうか?
使い放題かと思ったら、3日で10GBの制限があったりと、実際は使い放題ではなかったなど….
クラウドSIMを活用した、モバイルWiFiルータの契約プランにありがちな契約だったりするので、 契約条件をしっかり確認してご利用されることをオススメ致します。

やっぱりMNOが速度が速い、エリアは

MNOもMVNOも同じ設備を利用しています。同じ通信設備を利用しているので、例えば、D社のMNO、MVNOであれば、どちらも同じエリアで利用で、最大の下り、上りの速度は同じです。回線はベストエフォートなので、同時に利用するユーザー数により速度が変わります。

※ベストエフォートとは… 簡単に説明すると回線をみんなで共用して利用することです。

通信エリアの実態

プラチナバンドの普及により、D社、a社、S社の3大キャリアにおいては、山岳部や地下など、キャリアによって若干の偏りはあるにせよ、ほぼ同等のエリアをカバーしています。新規参入のRモバイルについては、プラチナバンドが割り当てられいないため、 他キャリアよりもエリアが劣っているのが現状です。

近くに基地局があっても

各社キャリアのホームページでエリア図が紹介されていますが、バンドによっては、ビル内や地下に透過しにくいバンドがあります。つまりエリア内であったとしてもビル内では利用できない場合もあるということです。
また高層階では電波が届きにくく、オフィスや施設がどのキャリアに一番最適であるのか、自身が選択するときの材料や目安となるものがキャリア選択にとって、必要不可欠です。

5Gとは?

5Gとは「5th Generation(第五世代)」の略語で、現在使われている4Gに台頭するものだと言われています。

特徴としては

高速で大きな容量の通信ができること

信頼性が高く低遅延の通信ができること

多数の機器に同時に接続ができること

 

の3点が挙げられます。

5Gは4Gと比べてここが違う

下記の表を見て分かる通り5Gは4Gに比べて

速さ・多数同時接続・遅延低減の3点が格段に向上しました。

これにより、様々なIot機器とのスムーズな連携が可能になり、あらゆるシーンでそれらの利点が発揮します。

項目 4G 5G 違い
通信速度 Max1Gbps Max20Gbps 20倍
同時接続機器数 10万デバイス/㎢ 100万デバイス/㎢ 10倍
遅延速度 10ms 1ms 10分の1

モバイル回線活用の変化に伴う通信コスト増

働き方改革、新型コロナ感染対策によるリモート/テレワークの実施に伴いモバイル回線の活用方法が変わり、それに伴い会社の通信コストが増大した会社も少なくありません。
モバイル回線の何に活用するのか改めて検討していく必要があリます。

~料金体系が一体化に~

スマートフォンの普及に伴ってガラケーが淘汰されている今、ほとんどの通信会社からガラケー専用の音声プランが無くなり、スマートフォン向けの音声&データ通信プランに変わる方向で進んでいます。

音声のみのプランではひとり当たりのコストが1,980円/月で済んでいたのに、これからのMNOが提供するデータプランでは安くても2,980円/月となってしまいます。

音声のみで利用していた法人ユーザーにとっては、月々のランニングコストが上がる可能性が出てきました。

~MDMは必要不可欠~

昨今では政府によってテレワークが推進されており、業務上インターネットに接続する機会が増えるため、セキュリティ対策は必須です。

スマートフォンからは簡単にインターネットに接続できてしまいます。そのため複数の社用携帯に対してセキュリティを掛ける必要があり、それだけコストも嵩んでしまいます。

複数台にインストールできるセキュリティソフトもありますが、1年や3年などで更新が必要になるので、やはり今までになかったコストは掛かってしまいます。

MVNOが救世主に

~多彩なプランのMVNO~

ガラケーでは通話料だけだったものが、データ通信込みプランになって料金が上がり、追加でセキュリティ面でのコストも掛かってくるため、今までの倍近いコストが要求されるようになってしまいます。

そこで今注目されているのが、法人向けに提供しているMVNOのデータ専用プランです。

MVNOは用途に応じた多彩な料金設定が設けられており、MNOにはない低用量の通信契約などもあります。

MVNOのデータ通信プランなら、700円/1GBで提供している会社もあります。音声で利用するデータ通信量は、1GBで凡そ55時間の通話が可能です。

~音声通話はもう古い?~

TeamsやZoomなどのアプリを活用して、社内、社外との音声コミュニケーションが通話でなくともとれるようになり、090などの番号が付いた音声SIMが不要な時代の流れに進んでいます。

また、音声通話でも特定の電話アプリを利用することにより、今までよりも安価で利用できるため注目されています。

MVNOの中には、閉域網SIMを提供してる会社もあります。閉域網SIMを活用すれば、社内のLANへのセキュアな接続が可能となります。

SIMカードの活用用途を決めることで、多彩なプランが提供されているMVNOの中から最適なプランを選択することに繋がります。


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