IP-PBXとは?従来のPBXにはない4つのメリットを解説

従来のPBXは、電話回線の交換機を指します。

IP-PBXは、IP電話機でPBXと同じ機能を果たす交換機を指します。

従来のPBXでは実現できなかったことをIP-PBXでは可能にしますので、その違いを知りましょう。

今回は、IP-PBXの概要およびIP-PBXを導入するメリットについて解説します。

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IP-PBXとはIP電話機でPBXと同じ機能を果たす交換機のこと

IP-PBXは「Intenet Protocol Private Branch eXchange」の略です。

オフィスや事務所内で利用されてきたビジネスフォンで、内線・外線通話を実現する従来のPBX(電話回線の交換機)のIP電話機版のことです。

このIP-PBXにはPBXにはなかったメリットがあり、現在の交換機の主流派になってきています。

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PBXとは構内交換機のこと

ビジネスフォンはオフィスなどで使用される電話システムの総称です。ビジネスフォンでは内線用のボタンなどが付いた多機能電話機が用いられます。複数台の電話機で同じ番号にかかってきた外線が取れたり、内線同士で通話できたり、電話の機能を使い分けられることがビジネスフォンの大きな特徴です。

これらのほかにも、保留転送や同時着信などを行うこともできます。

しかし、電話機本体に直接電話線をつないでしまうと、特定の外線を複数の電話機で使用するということができなくなります。

そのため、複数の電話回線の集約、各電話機への着信の振り分け、電話同士の内線通話などを実現するシステムが必要になります。これを可能にするのが、PBX(構内交換機)です。

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IP-PBXを導入する4つのメリット

IP-PBXとは?

ここまではIP-PBXの概要について見てきました。ここからはIP-PBXを導入する4つのメリットについて説明します。

1. 導入が簡単である

従来のPBXを導入するには、PBXと電話機を電話線で繋ぎ、物理的にネットワークを構築する必要がありました。

一方、IP-PBXであれば、インターネットで接続しているネットワーク上でIP電話の機能を電話機に付加するため、既にインターネットの社内ネットワークが構築されている場合は、新たにネットワークを構築する必要がありません。そのため、PBXと比較して、導入が簡単であるといえます。

2. コスト削減に繋がる

従来のPBXの場合は、外出中の社員の携帯電話に架電する場合は外線としての通話代がかかりました。

一方、IP-PBXでは社員のスマートフォンを内線化できます。そのため、内線として電話することができ、電話代を減額することができるため、コスト削減に繋がります。

3. IP-PBXは1拠点の設置で済む

IP-PBXはIP電話のネットワークが繋がる環境であれば、どこでも内線化が可能であるため、ある1拠点にIP-PBXを設置すればそれで済みます。これはIP-PBXの大きなメリットです。

一方、PBXは、複数拠点がある場合は、それぞれの拠点でPBXを設置する必要がありました。

4. PCと連携できるため機能拡張が行いやすい

IP-PBXはPCと電話を連携させることができるため、電話の機能をPCを使って拡張することができます。そのため、通話録音などの機能をカスタマイズしやすいことも大きなメリットです。

IP-PBXの導入形態には2種類ある

IP-PBXの導入形態は大きく分けると、ハードウェアとソフトウェアの2種類があります。

1. ハードウェアでの導入には専用機が必要

ハードウェアでの導入には、IP-PBXの専用機が必要です。

ハードウェアでの導入のメリットは、

時間がかからない
セキュリティの強さ
稼働の安定性
が挙げられます。

デメリットは、機能を拡張する場合には新たな機器を用意する必要があるため、コストがかかることが挙げられます。

2. ソフトウェアでの導入はサーバーにインストール

ソフトウェアでの導入には、現在持っているサーバーにIP-PBXのソフトウェアをインストールします。

ソフトウェアでの導入のメリットは、次の通りです。

  • 機能の拡張を行いやすい
  • アップデートすることで常に最新バージョンが使用できる
  • 導入コストを抑えられる

ソフトウェアでの導入のデメリットは、次の通りです。

  • 時間がかかる
  • ハードウェアと比較するとセキュリティが脆弱な面がある

IP-PBX・従来のPBX・クラウドPBXの違い

IP-PBXと従来のPBXは、基本的な仕組みは変わらず、通話に使用する回線が「電話線orインターネット回線」であるかどうかです。
IP-PBXは、電話機同士をインターネットで繋ぐため、固定電話だけでなくスマホやパソコンで内線電話を受けることが可能です。つまり、IP-PBXは、従来のPBXとIP技術を組み合わせたものになります。

次に、IP-PBXとクラウドPBX(Cloud Private Branch Exchange)は、インターネット回線を利用する点は同じですが、物理的な電話交換機を設置するかどうかです。
クラウドPBXは、インターネットを介して提供されるクラウドにアクセスし、利用することができます。

IP-PBXを導入してメリットを享受しよう

ここまで、IP-PBXの概要、IP-PBXのメリット、IP-PBXの導入形態についてみてきました。IP-PBXについてしっかりとイメージできたという方もいらっしゃることでしょう。

IP-PBXには従来のPBXにはないメリットがあります。上手に利用してコスト削減などのメリットを享受しましょう。

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